↑ 第113戦術戦闘機中隊(113rd TFS)は、1979年夏にベトナム戦で使用されていたワイルド・ウィーズル型のEF-4Cが多く配備されたが、これらは、対SAM/対空レーダー攻撃任務には就かず、通常の戦術戦闘機として使われた。このF-4C/63-7423は、嘉手納の18th TFWにいた機体。1980年2月撮影
↑ 一連のタキシングの写真は、1980年7月の撮影されたもので、↓写真も同じである。機体は、F-4C/63-7657でルークで使われていたC型。
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F-4C 113rd TFS / Indiana ANG
(F-4C 1979~1987)
↑ この機体も嘉手納の67th TFSにいた機体で、F-4C/63-7581。同隊は、州空軍で4番目にF-4Cが配備された飛行隊とされる。
1946年インディアナ州空軍が正式に発足して、第一次大戦から活躍していた第113戦闘機中隊が配備された。五大湖周辺の州として、またインディ500自動車レースで有名なインディアナ州には、前ページでご紹介した第163戦術戦闘機の他に、この第113戦術戦闘機中隊と2つのF-4Cファントム部隊が存在していたのである。その後F-4Eに更新し、最後はF-16に機種交換したが、2007年までに飛行部隊は解散し、2023年現在は航空機を持たない情報部隊となっている模様である。
 F-4C/E ファントム戦闘機運用当時、使用していた基地は、インディアナ州西部のハルマンフィールド基地(Hulman field)で、そこ頭文字をテールレターにした”HF”の文字が尾翼に書かれていた。現在は定期便もないローカル空港となっているようである。
↑ 113rd TFSのF-4C/63-7623は、ベトナム戦争時、第433戦術戦闘機中隊所属(テールレターは、FG)で、Mig-17 1機を1967年5月20日北ベトナム上空で撃墜している。1970年代後半は、嘉手納の67th TFSに所属しており、日本でも馴染みの深い機体である。
↑113th TFSの機体の中で唯一グレー色に塗られた写真が残っているF4C。この塗装の列線の写真が見当たらないことから、こうした塗装にされた機体は極めて少なかったと推定される。F-4C/63-7568は、インディアナ州空軍からニューヨーク州空軍に移管された後も、このグレー色を踏襲している。
↑ 1980年5月にハルマンフィールドで撮影されたF-4C/63-7623。尾翼のトリコロールの白い部分にインディアナの文字が書かれている。トリコロールが書かれているのは、この部隊が過去フランスで戦った経歴を持つからかもしれない。
↑ 私にとって、この機体は1978年まで嘉手納の空で見かけた懐かしいファントムである。当時18th TFW/67th TFS ”Redcocks”の所属であった。EF-4Cに改造されたが、再びF-4Cに戻されたようである。
↑ このF-4C/63-7508も嘉手納基地第18戦術戦闘航空団の67th TFSにいた機体。
↑ 1982年1月に撮影された113rd TFS F-4C/63-7607
Wings
↑ 113th TFSのF-4Cは、1985年末には殆どヨーロピアン-1塗装に塗り替えられた。その中で同年11月に撮影されたF-4C/63-7437の機首には、同隊の隊長と思われる人物の5000飛行時間を記念するマーキングが入れられていた。イラストではこの機体を再現してみた。
↑ 1982年11月に撮影された113rd TFS F-4C/63-7423。本項最上段の写真と同じ機体であるが、遂に全面的な塗装変更が実施され、機体下面も迷彩としたオーバーラル・カモフラージュになっている。
↑ そして1985年4月に撮影されたF-4C/63-7433は、ヨーロピアン-1塗装にお色直しされていた。この機体も嘉手納基地でよく飛んでいたC型である。